夜

新しい人をひたすら探してる。だれか、私の痛みをわかってくれる人。わかったつもりになって私の人生をけなさない人。私は良くも悪くもこんな不幸な人生が私を特別にしていると信じている。みんなの人生は薄っぺらい。みんなの成し遂げたこと、それは彼らが機能してる家庭に生まれたからできたこと。私は家庭が崩壊していたのに、自分を傷つける母親の言うことを聞いてちゃんと現役で国立大学に入った。母親の大学の偏差値を超えてやった。もともと偏差値55とかいうクッソ低い偏差値の市立の学校にプライド持ってた母親がまずおかしいんだけど。

母親は私の気持ちを考えもしないで、私に怒鳴り散らした。私をゴミを見るような目で見た。私は受験で合格しても嬉しくなかった。大学に愛着なんてわかなかった。だから自殺しようと思った。学費を納めないで、そのまま除籍になって中退しようと思った。

今だってやろうと思えばいつだって中退できる。

私は成績向上したのに。がんばって授業に出ていろんなイベントに出たのに。学校の行事でも頑張ったのに。もう母親はそんなの見れない。そんなのもう伝わらない。自分の娘は感謝を知らない、大学にも行かないクズ、せっかく育てた恩を仇で返すクズだと思いながら母親は死んだ。

母親は私を家から追い出して死んだ。

母親は本当にクズだ。私を勝手に産んで置いて、私を不幸にして怒鳴り散らして、精神的虐待をしておいて、死んだ時もなんの遺書も残さず、私に対するなんの謝罪もなく。

私は母親に勝ったんだと思う時がたまにある。一つの家の中でどちらかしか生き残れない。私はずっと自分が先に死ぬもんだと思ってた。

でも考えてみたら私は彼氏もできたし、父親とも話せるようになったし母親はうらやましかったんだろう。だから私を追い出したんだ。本当にクズだ。私から父親を奪っておいて。12年間も合わせなかったくせに。まだ親権者がいないと法的な手続きができない19歳の時に自殺して。私の口座に金を振り込まずに。

私が怒っているのは、母親が自殺したことではなく、もっと早く自殺しなかったことだ。もっと早く死んでいたら私はこんなに不幸にならずに済んだのに。普通の人になれてたのに。母親は初めからいなければよかったんだ。母親は私の受け取るはずだった人生をめちゃくちゃにした。

母親の遺伝子なんていらない。あんな愚鈍な遺伝子。半分自分が母親だとは信じられない。私の性格は父親譲りだ。でも12年間も離れていてよくここまで母親に似ず父親に似たと思う。母親を見ていて反面教師にした結果父親に近づいたのかな。

THE sopranosを見ていてカーメラの更年期障害が母親の行動とそっくりで見ていて気分が悪くなった。母親の年齢は自殺が多い歳だった。それも一番多い五月に。母親はただの統計の一サンプルとなり下がった。

前に書くって言ってた、死亡リアクション、書かなかったな。いつかサムデイ。