綾波レイになりたい
私は精神力でもってなんでもいける気がしてきた。
考えてみればモデルとかバカなのになんで痩せてられるかっていうと単に食わないだけで痩せていられるからなんだよね。
もちろん運動とかもしてるかもしれないけど。
痩せるって頭使わない行動なんだね。
まあ食べない以外基本的にボーっとしてれば大丈夫だからかな。
しかも体を動かす居酒屋のバイトとかしてれば空腹を感じる暇もないだろうし。
私が大学の勉強で培った能力は、どんなにできなくても諦めずに続ける力、他の方法を試す力、耐えるだけでなく能動的に動く力。
努力をもってすればできなかったことでもできるようになると気づけた。
この気づきさえあればなんだって可能だ。
勝つまで戦えば負けたことにはならない。
勝つまで戦えばいいだけだ。
まだダイエット二日目。油断は禁物。
ほとんどのヒューマンエラーは気をつけることで防げる。
危機感を持っていればなんだってできる。
目標は高く。
40キロ台に入ったらモデルとかできるかも。
レースクイーンとか、グラビアの仕事もいけるかも。
読者モデルとか。
いや、私は綾波レイになりたい。
51キロとかになれば綾波レイのスタイルを再現することは可能になると思う。
今60.6kgだからあと9.6kg減れば綾波レイになれる。
なんと!!!
綾波レイってそんなに身近な存在だったのか。
そこからさらに4キロ痩せて47キロだったらもうプロフィールにかけるレベルで痩せてるってことじゃん。
読者モデルとかできるし服もなんでも似合うようになる。
新しいアイデンティティを探せるかも。
私は21歳。
あと3ヶ月で22歳。
20代前半は刻一刻とすぎて行く。
人生でもっとも美しいときだ。
それを太った醜い体で過ごすなんてありえない。
宝の持ち腐れだ。せっかくこんなにスタイルがいいのに。
私のスタイルと顔をもってすればcm出演、芸能人にもなれる。
モデルだってできる。下着モデル。
YouTuberもできる。
私は綾波レイのように細くなったら、男たちをさらに誘惑できる。
私がこれで細くなったら私のことを好きにならない理由なんてないじゃない。
47キロとか超痩せてるじゃん。
みんな私のことを歓迎してくれるし、ビーチにも水着でいけるようになるし、
ハイレグの水着着たい。
オーバーサイズのシャツから細い細い腕をチラつかせたい。
ミニスカートを履いて女子高生のコスプレをしてディズニーに行きたい。
コスプレイヤーになったらいいかもしれないね。
エヴァのコスプレ絶対向いてると思う。
■
学費免除申請に行った。
書類はだいぶ前に揃えていたので危機感がなかったけど、
もしかしたら一箇所書くところを間違えたかも。
自分の所得のところ。
私は前年度は所得〇円で、平成30年の1月とかにバイトをした収入があって3万8千円ぐらいだけど、それのバイトの源泉徴収も提出してしまった。
元号改正で結局どの年度の所得をあてにすればいいのかわからず、所得は〇円と書いてしまった。
でも源泉徴収には3万8千円と書いてある。
源泉徴収の金額を収入として書いてくださいと書いてあった。
足りない書類はなかったけど、もしかしたらそれで「虚偽の記述をした」ということでダメになるかも。
でもまあ、あの人たちは優しいから誤記があったら連絡をくれるはずだろうと思う。
多少間違ってても大目に見てくれる気がする。
実際どれぐらいの注意を払って見るのかわからないし。
まあもし全額払えと言われても、25万6千円って払えない額じゃないし。
ただ自分が働いてない中で唯一できる節約がこれだから、できないとなんか申し訳なく思うってだけ。
でもこれで私の後半期が始まるのか。
大学3年間と半年もう終わっちゃったよ。
私はあとは大学院2年間、
博士課程はだいたい6年とする。
しかし私は超有能だから博士課程4年で卒業してそのまま職が見つかるかも。
わからないけどね。
海外に留学するかもしれないし。
大学院が終わればちょうど髪の毛が伸びきって、いい感じになるはず。
大学院に入ったらバイト始めるぞお。
父親からの仕送りも終わると思うし(子供二人いるのに続けてもらうのも忍びない)
いい加減仕事しないとやばいかもしれないから。
実家に住むんだったら、電子レンジを買って(もしくは今ある電子レンジをここから郵送する)
寒い間は4階に住めばいい。
暑い時は二階で寝泊まりする。
光熱費水道ガスはタダだろうな。
食費とネット代。
実家に住む方が断然安いな。下手したら学費と食費、ネット代ケータイ代しかかからないかも。
服もリサイクルショップで買い物しやすくなるし。
バイトまた始めたいな。
翻訳とか英会話講師のバイト。
銀座とか渋谷とか池袋とか繁華街で働きたい。
八丁堀のいいところってそういうところに近いってところだよね。
通勤が楽。
朝から晩まで授業やバイト入れて家は寝るだけ、みたいにしたい。
そうすれば儲かるし祖母と話さなくて済むし一石二鳥。
バイト入れれば必然と人との会話も生まれるし。
孤独じゃなくなる。
大学院入学までには痩せたいなあ。
痩せて綺麗になって大学院入学して素敵な友達をいっぱい作りたい。
そして先生たちに好かれたい。
今から6キロ痩せれれば満足なんだけど。
いつダイエット始めたらいいかな。
今日から始めよう。
超食事制限ダイエット。
62キロはもうやばい。
60キロ越えはさすがにやばいって。
記録・食事制限。
56キロになれたらいうことないな。
夢の50キロ代。まだ私が普通だった頃。
■
新人先生を思ってしまう。
私は愛されたい…
家族とかじゃなくて恋人として。
今私の知る中で私のことを愛しているかもしれない人は彼だけだな。
彼は2時間以上も遅刻してきたわけだけど、でも概ねは私によくしてくれてるじゃないかと父親に指摘された。
確かにそうだ。
私を愛しているかもしれない人…
彼は既婚者で子供もいるが…
私はこの若い体を持て余している…
先生は私のことを2年生の頃から知っている。
メガネどすっぴんでトマトみたいな不恰好なコートを着ていた時の私を知っている…
私も先生が初めてうちの大学で教壇に立ったとき授業に出席していた。
先生が教室に問いを投げかけても誰も答えようとしなかった。
先生が「今日が初めてなんだ」と言い、私はうちの大学に悪いイメージを持たれたくないと、お客さん扱いして率先して答えてあげた。
私は先生のこと好きだ。
先生も多分私のこと好きなんだ。
私の体が好き?
私の知的さ?私の英語?
私のどこが好きなの?
私の優しさ?私の笑顔?私の文章?洞察力?
私たち付き合えないのかな。
不倫するか?いや、私はクリーンなイメージだからそれはなんとしてでも避けなくてはならない。
でも彼もまだ全然若いし、私も若くてお互いに性欲溜まってるはずなんだ。
そしてお互いにお互いのことが好き…
どうしよう。
仕方ない、既婚者なんだから諦めなくちゃ。
あいつよりいいやつはいくらでもいるはずなんだ。
私はとてもセクシーで色気があるんだけど、ビジネスライクで、とてもクリーンで、純粋で、優秀。
人を寄せ付けない。
大学の先生たちはみんな私のこと気づいてるし評価してる。
ただあいつが一番若くて見た目がいいってだけでしょ。
あいつは鈍感だし、頭もそんなに良くないし。知識も足りない。英語もまともにできない。
私はそもそもあいつを愛しているのか?
わからない。私には人を愛するという心がないのかも。
でも性的には惹かれている。
彼が私の真価を理解してくれているから。
でも先生たちはみんな理解してくれるよ!吉国さんだって!小野寺だって!
小野寺、結婚してんのかな。
さすがに年離れすぎだろ。
でも好きなものは仕方ないわ!
先生たちの中で一番古い知り合いだもん、好きなのは当たり前でしょ。
でも先生にとっては私は初めての学生。
あいつはショックだったかも。アカデミックな場であんなに英語のできる日本人はいなかったかもしれない。
でもあいつは傷つくタイプじゃない。
多分すごく喜んだと思う。
私は彼のこと好きだ、甘えちゃおうっかな。
今度あったらタッチしたい。
儚くて、綺麗な感情。
お互いの良心と理性にのみ保たれている危ない関係。
お互いの手に触れたことすらない…
こういう関係は貴重だ。
彼は妻帯者だし私もこれからいつかは結婚すると思う。
友人として、和解しよう。
人間の肉体は結局はただの物体だ。
人間の物体に命を与えるのは私たちの心だ。
心に惹かれるからこそ体に惹かれる。
心が消えてしまえば体は無価値だ。
体だけの関係は虚しい。
心だけの関係は物足りない気もするけど、仕方ないんだ。
私たちお互いのためなんだ。
お互い、性処理は別に行おう。
彼は彼の妻で、私は他の男で。
お互いにビジネスのふりをしてお互いを好きでいよう。
時々傷つくかもしれないけど、それでもお互いへの愛は永遠に…
お互い成長しよう。
いつか忘れるかもしれない。
私は綾波レイ
私は改めて綺麗だと思った。
リサイクルショップで祖母に服を何枚か買ってもらった。
ピンクのカーディガン、白いシャツ、グレー系のニット半袖、そしてタダだったユニクロのスカート。案外使えそうでびっくりした。
私はやっぱりきれいになったなと思う。
何が変わったんだろう?表情の豊かさかな?
肌が白くてツルッとしてて若くて唇の形がよくて鼻が小さくて、笑顔が可愛くて、礼儀正しくて、臆さないし、性格がいいし、
外大スピリットをすごく受け継いでいる。
なおかつ先生たちに顔がきく、まさに教授たちのアイドル。
オリンピック招致の時の滝川クリステルみたいな。
マジで化粧品・ジュエリー売り場とかで働けそう。このきれいさは。
いや、私が自分の美しさに気づいたんだ。
今までずっと私は気づいてなかった。
でも見た目に気を遣い始めたら気づいた。
そして気づいた美しさを周りの人にもわかるようにメイクをして着飾った。
そして私は晴れて、広告塔に、学部生の時から任されている。
とてもオフィシャルでクリーンで、オフィスで、なおかつ若くてちょっと不器用そうで色白で勉強ができて可愛い。
自分のイメージ
NHKの社長メシスペシャルを見た。
やっぱり社長は雰囲気がある気がした。
特にseikoの服部さん。
服部さんはやっぱりきれいで上品な感じがした。
双日の社長は賑やかなジジイって感じだった。
メルセデスベンツの社長はなんかチャラそうだった。
まあ概ね想像通りかな。
私は「振る舞い方」ってすごく大事だと思ってる。
それはオフィスでもどこでも大事だと思う。
私の現在のポジションを考えると、私はとりあえず若い女。
たまたまスタイルがいい。身長は日本人の平均で言えば低くない。
メイクすれば顔も見れるレベル。
私は純日本的ではないバックグラウンドからきてるアウトサイダー。
人と接するときにはとてもダイレクトだし裏表がない。
どんな場所でも臆することなく行ってちゃんとやってくる。
堂々としてる。
学部生なので不都合なことも言っちゃう。
でもすごく真面目で礼儀正しいし勉強熱心だし言葉遣いもいい。
そのおかげで先生たちも助かってる。
先生たちの想像する理想の学生像。
Kくんは「いいとこのお坊ちゃん」で終わってる、優しそうでナヨナヨした要領の悪い感じ。
私は「いいとこのお嬢さん」では終わらない、気鋭の若手。
信頼できる実力派の学生。後継者。
でも多少荒削り。
今後大学院生になっても「気鋭の若手」って言うのは変わらないけど、もうちょっと大人になった方がいい気がするね。
言葉遣いを江戸っ子ではなくちょっときれいにするとか。
私のイメージはincrediblesのミラージュ。
身だしなみが整っていて、きれいで、なおかつビシッとビジネスな感じ。
普通の学生にはない、大人っぽいかっこよさみたいなのを持っていたい。
かっこよさと素朴さ。
学生の不器用さも味にする。
こりゃあ人気出るわ。
他の学生からは「お嬢さんっぽい」とか「何者」ってよく言われるけど、
上品だけど元気で活発、なおかつ頭も良くて、
でも打算的じゃない、学問を愛する純粋な学生…
素晴らしいね。
「こういう学生が欲しいんだ」っていうのを次々にクリアしていく。
広告塔。
アメリカ的なんだけど、薄っぺらくない、どこかヨーロッパ的・日本的・古いものを持っている。
話してみれば気さくだし優しい。
先生たちは新しい世代の私に信頼できる古さを見出している。
完璧。