ゆっくり行こう

糖尿病キンタマフェイス先生ことO先生からメールが8時にはきていた。

5時間も余計に悩んでしまったことにはなるが、とりあえず単位はもらえるみたいだ。

よかった。これで授業料免除が受けられる。

この先生の考え方とは合わなかったってだけ。

私と合わない奴なんて付き合う価値がない。

みんな焼却処分で構わない。ガス室送りにしてやる。

今日は教授の殺人事件とかのページをウィキペディアで見て、もし留年する羽目になったらOを刺し殺して自分も自殺しようと思ってたんだ。

そうしなくていいだけでもかなり救われる。

大学には行きたいんだ。

ゼミに入りたい。

教授同士でもめちゃくちゃ仲の悪い人だっているはずだ。

私と同意してくれないからと言って、私の研究者としての素質がない理由にはならない。

世界はOが仕切ってるわけじゃないんだ。

この世界にはいろんな正義や考え方があっていいはずだ。

それがアカデミズムの定義そのものに違いない。

だからOみたいなクズがいても許されるんだ。

こいつの授業は二度と取らずに済むことがせめてもの救いだ。

単位くれてありがとう、糖尿病キンタマフェイス先生。

実際私が想定していた答えよりもだいぶ優しい回答だった。

私は常に最悪を想定するんだ。

それが怖くて怖くて、私の世界は一気にあの怪物のいる霧の中へとワープする。

ベトナム戦争PTSDのように。

でも現実はそれほど酷くない。

よかった、進級おめでとう、私。

これからはゆっくり行こうな。

ちゃんと障害者コースで。